Verizon Wireless向けとなる未発売Motorolaタブレット、コードネーム”fermi”を入手 | アーカイブ
※当記事は過去ブログのアーカイブとなります。
今回Verizon Wireless向けを予定していたとされる未発売Motorolaタブレットを入手したので概要を伝えたい。
このタブレットの開発コードネームは「fermi」で、すでに開発が終了し、キャンセルとなった所謂お蔵入りモデルとなる。
販売を予定していた時期は2012年Q4から2013年Q2までと考えられるが、Motorola MobilityがGoogleに買収されるに当たって開発が中断したプロダクトと考えられる。
同時期に開発していたモデルといえば、同じように開発が中止となったフルQWERTYキーボードスマートフォンだった「DROID 5」が記憶にあるだろうか。
コードネーム「fermi」
コードネーム「fermi」は、2012年ごろに事前情報としてベンチマーク結果によりリークが行われており、この情報を見るとチップセットに1GHz駆動のNVIDIA製Tegra 2、ディスプレイ解像度は1280×800のWXGAと当時で見てもあまりスペックが高いモデルではなかったと考えられる。
Android 4.0搭載タブレットMOTOROLA Fermi MZ625がベンチマークに登場 | blog of mobile
また、コードネームは”wifi_fermi”となっていることにより、SIMカードスロットは搭載されないWiFiモデルであったと言う事も考えらえる。
wifi_fermiの実機画像などはリークしていないので、それ以上の情報は分からない。
LTE版のfermiはXoom3とされるとしてSina Weiboに過去に投稿されている。
入手モデル
今回入手したモデルは、スペックの概要実機から確認すると次の通りになっていた。
Fermi スペック | |
---|---|
SoC | Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz |
RAM | 1GB |
ディスプレイ | 1900×1200 (WUXGA) |
OS | Android 4.1.1 |
SIMカードスロットが搭載されているものの、私の手元に来た時点ではトレイは入っておらず、ベースバンドが不明となっていることによりSIMカードを読み込むことはできなかった。
入手モデル外観
前面上部には左右にスピーカーが備えられており、ステレオで映像、音楽を楽しむことが可能だ。
右上部には旧モトローラロゴとなる”MOTOROLA”の文字。
右には端末管理番号と、上記のリーク画像とは変わり、なぜか反転した”MOTOROLA MOBILITY CONFIDENTIAL RESTRICTED PROPERTY: NOT FOR SALE”の文字。
またリーク画像よりは見にくいが、デジタイザ端に管理を行うための印となるコード状のドットが打たれている。
背面はケブラーカーボンデザインとなり、上部にはカメラ、中心にはMotorolaロゴ、下段にはVerizonロゴと4GLTEロゴがある。
動作は?
肝心の動作だが、若干のストレスはある物のそこそこ動いてくれているとは感じる。
ただ、現在搭載されているファームウェアが開発中途のためかタッチパネルの効きが極端に悪い時がある。
いつもであればネット上で公開される出荷版ファームを導入して、そのまま利用する流れではあるが、公式販売されていない事よりそれは叶いそうにないので、このままちょっとしたビデオ観賞などで利用するにとどまるだろう。
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