【バイク用インカム】セルラーライン インターフォンシリーズ について | アーカイブ
※当記事は過去ブログのアーカイブとなります。
アイキャッチ画像:VIRGINBMW.com
オートバイでのツーリングの際に何かと便利で、場合によっては必需品になりつつあるインカムですが、私はセルラーラインのインターフォンシリーズを以前より利用しています。
忘備録として各種モデルの機能紹介や利用してみて感じたこと等記載しておきたいと思います。
セルラーラインとは
Cellularline (セルラーライン)は、現在スマートフォンやタブレット向けのヨーロッパ市場でのアクセサリーブランドです。
1990年に”Cellular Italia SpA”としてイタリアのロマーニャ州にあるReggio Emilia(レッジョ・エミリア)に構えた企業で、当初は携帯電話の販売代理店だったようです。
初期段階ではE-TACS(トータル・アクセス・コミュニケーション・システム)、所謂”1G”に相当する通信方式を利用した携帯電話がバッテリー持ちなどの影響から手軽に外に持ち出せる製品ではなかったため、特に車の充電器などの周辺アクセサリーの生産を開始し、専用のブランドを立ち上げたようですね。
この事業が成功した事により、携帯電話販売代理店事業を辞め携帯電話アクセサリーの生産に事業を集中し、海外へ自社製品を輸出を始めたとの事。
そして現在Cellularlineブランドは国際化により60か国以上で認知されている事を誇りにしているとのことでした。
インターフォンとは
インターフォンとはこのセルラーラインブランドを冠したオートバイ用Bluetoothインカムであり、あまり情報が残っていないのですが最初期モデルは2007年ごろに販売が開始されていた模様です。
日本での正規代理店は「トーヨー産業」であり、現在の最新モデルも日本で販売を行っています。(過去にはラフアンドロードも取り扱っていた?)
セルラーライン インターフォン バイク用品インプレッション-バイクブロス
初代モデルは「interphone (インターフォン)」でインカムの通話は最大150メートル、連続通話可能時間は8時間で今のモデルと比べると大きく性能が違っていたようです。(Cityphoneとも呼ばれていたようです。)
また専用充電器以外では充電が出来ず、他社モデルとのペアリングももちろん不可との事でした。
しかし当時としても他社モデルとは違い、風切音を助教する機能や速度に応じて聞こえる音量が調節される機能が装備されていたとのこと。
当時の実売価格はツインパックで約5万円で、当時としては安かったのかな・・・?
このモデルから「Interphone F2」、「Interphone F3」、「Interphone F3」、「Interphone F5」「XTシリーズ」「MCシリーズ」「Peopleシリーズ」と続いていくのですが、トーヨー産業さんが各種(F5まで)の内容を記載されているので以下からご確認ください。
インターフォン | トーヨー産業
現状サイトが更新されていないのでとても不安にはなりますが、トーヨー産業の「バイク用品スタッフ」ブログにて現行モデルのお話等が記載されています。
バイク用品スタッフブログ
各モデルのスペック
Interphone F2
Bluetoothバージョン | Ver 2.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP |
通話可能距離(インターコム) | ― |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大8時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F3
Bluetoothバージョン | Ver 2.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP |
通話可能距離(インターコム) | 10m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大8時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F4
Bluetoothバージョン | Ver 2.1+EDR |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 遮蔽物が全くない場合:最大500m 市街地:300m前後 山間部道路:100m前後 |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大10時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F5
新デザイン、最大1.3kmの通信距離に対応
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 遮蔽物が全くない場合:最大1.3km (2台接続時の最長距離。) |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
XTシリーズ
XTシリーズは全て以下の機能がブラッシュアップされています。
- 全てのXTモデルにA2DPプロフファイルを搭載、ナビやミュージックプレイヤーの機能がフルに利用可能に
Interphone F3XT
Bluetoothバージョン | Ver 2.1+EDR |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 10m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大8時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F4XT
主に2名通話を重視したモデル。グループ通話やFMラジオは省かれています。
Bluetoothバージョン | Ver 2.1+EDR |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 500m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大10時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F5XT
1300mの通信距離対応のインターコム通話、グループ通話、FMラジオ、音声ガイダンス。
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 1.3km |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
MCシリーズ
MCシリーズは全て以下の機能がブラッシュアップされています。
- 全てBluetooth Ver 3.0
- ソングシェアリング
- AnyCom (他社モデル接続)
- ボイスガイダンス(日本語在り)
Interphone F3MC
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 10m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F4MC
オートリコネクション機能、FMラジオ機能が有ります。
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 800m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone F5MC
オートリコネクション機能、FMラジオ機能が有ります。
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 1.3km |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone OFFROAD
F5MCをベースに、音声ガイダンス・AnyCom・FMラジオ・音楽再生等を除去したモデル。
Bluetoothバージョン | Ver 3.0 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP |
通話可能距離(インターコム) | 1.3km |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大700時間 |
充電時間 | 約3時間 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Peopleシリーズ
Peopleシリーズは全て以下の機能がブラッシュアップされています。
- Bluetooth Ver 4.2
- 動作改善の為、ICチップを更新
- 風切り音の除去機能がさらに性能アップ
- ボイスガイダンス更新
- 通話距離更新(TOURで1500m)
- アプリケーションからの接続が可能
- 外部入力搭載
- 急速充電対応
加えて、インテリジェントペアリングと言う機能が搭載され、4人同時の接続の場合、今までは操作が煩雑だったのがペアリング状態にしておけば勝手に4台繋がるとのこと。
Interphone urban
Bluetoothバージョン | Ver 4.2 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 100m |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大12時間 |
連続待機時間 | 最大1000時間 |
充電時間 | 急速充電 約1時間で80%、20分で約6時間会話が可能 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone sport
Bluetoothバージョン | Ver 4.2 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 1.0km |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大15時間 |
連続待機時間 | 最大1000時間 |
充電時間 | 急速充電 約1時間で80%、20分で約6時間会話が可能 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
Interphone tour
Bluetoothバージョン | Ver 4.2 |
---|---|
対応プロファイル | HSP, HFP, ICP, A2DP, AVRCP |
通話可能距離(インターコム) | 1.5km |
通信可能距離(他のBluetooth機) | 10m |
連続通話時間 | 最大20時間 |
連続待機時間 | 最大1000時間 |
充電時間 | 急速充電 約1時間で80%、20分で約6時間会話が可能 |
防水 | IP67適合(1mの水深で30分耐えられる性能を有する) |
保証について
通常SENAやB-COMなどの他社は製品保証が1年なのに対し、セルラーラインのinterphoneは製品保証が2年付与されています。
日本での製品保証は販売代理店であるトーヨー産業が請け負っています。
日本で販売されていない並行輸入品は受付が不可であり、並行輸入品の場合は購入元へ問い合わせが必要です。
利用して
製品本体について
私は原付に乗り始めた頃から父親とツーリングに行く際、インカムが有った方が安全だったり危険なポイント等をリアルタイムにレクチャーされながら走ることが出来ると言う事で父親がインカムを用意してくれていました。
その時のインカムが「interphone F4」でした。この時はまだインターフォン同士でしかペアリングが出来ず、尚且つUSB充電なんて事は出来なかったのですが、とても安定して利用する事が出来てとても重宝した印象が有ります。
ある程度利用していると、父親が利用していたインターフォンがバッテリーの寿命により利用不可になり、「interphone F5XT」を追加購入しました。
理由としては前述の通り余り物の私が利用するF4がインターフォン同士でのみペアリングが出来無い物だったため、インターフォンに縛られざるを得ない状況でした。
ある程度時間が経った頃、私がYZF-R3に乗り始めの頃にインカムについても新調をしたいと思った事から、「interphone F5MC」へ変更しました。
F5MCにして、だいぶ音質も良くなったし一対一の接続や機能的には満足だったのですが、同じインターフォン同士でも3人以上になると接続が割と煩雑で、じゃあ行くかとなった後のモタモタ感が酷かったですね。
操作が完璧に理解出来ているつもりでもやはりもたついてしまいます。
F5MCは昨年の北海道へ2回ツーリングに行った際や、ナビ(SOL24/SH-06F/SH-05G)接続も問題なく行え、充電しながら通話も可能でしたし、他社モデルであるSENA 10Sとの接続も問題なく可能でとても重宝しました。
しかし、北海道等に行った際に大雨の中酷使しすぎたのか接続部と内部の浸水によるショートで全く動作しなくなってしまったため、現状は不動となっております。
父親のF5XTについては若干バッテリーの持ちが悪くなってきたようには感じる物の、問題なく利用できています。
スピーカー、ケーブルについて
私はオートバイの乗り始めはジェットヘルだったこともあり、脱ぎやすく眼鏡を脱着しやすいヘルメットがいいと言う事でフルフェイスではなく、システムヘルメットを利用しています。
システムヘルメットの場合、顎の部分がそのまま上へ上がるため、マイクはジェットヘルメット用のもの(下)を利用しています。
フルフェイス用のマイクの場合、顎を開けるとケーブルを挟んだりした場合に断線する可能性が有る為、此方を利用しています。
今後について
現状インカムを所持していないのでとても不便&父親からもクレームが来ているので悩んでいるのですが、今からまた高い金を出してF5MCを買うのも微妙ではあるような・・・とは思っています。
Peopleシリーズの内容を見ているととても機能は惹かれるのですが、デザインが個人的にあまり好みではないですね。
MCシリーズまでの方が操作性もよかったと個人的に思います。
インテリジェントペアリングも気になりますが、ほかの人がPeopleシリーズを持ってなければ私が買っても意味ないですしね。
また、防水なのに水没しやがって!プンプンとは思いましたが、レビューや話を聞いていると、SENAでもB-COMでも浸水はよくある事らしいので、もうちょっとデリケートに扱うべきだったかなと後悔しています。
デザインや操作性はとても気に入ってましたよ!
今後は今年新モデルで発売されると公開されているSENA 30Kがとても気になっているので、その繋ぎとして何か買えればいいですね。
何かしら買ったらまた報告します。
とても参考になる情報ありがとうございます。教えてください。現在、interphone tour を使用していますが本体に繋ぐ配線が断線してしまい、使用出来ません…その配線の部分だけ購入したいのですが…どこで購入が可能でしょうか⁉️色々探していますが…見つかりません。宜しくお願いします。