手持ちの中では新ジャンルの登録四輪自動車を購入しようと吟味した話
購入自体は去年の10月だったのですが、手持ちでは新ジャンルの登録四輪自動車として「マツダ ロードスターRF」を購入しましたので、それまでに検討吟味した内容を記載したいと思います。
はじめに、私の車歴などを紹介しますね。正直改めて振り返ってみると1つに一点集中で次々乗り換える車歴と言うよりは余り被らないそれぞれの好きなジャンルで楽しんでいるので、基本的に乗り換えの経験が少ないです、それは車歴と言わなさそうではありますが(笑)
所有車ジャンル
- コンパクト乗用車→スバル R1(軽乗用車)
- スポーツ型オートバイ→ヤマハ YZF-R6 (BN6)
- オートバイの付属物貨物車→スバル サンバー (軽貨物車)
コンパクト乗用車
私は機械製品としての四輪・二輪問わず自動車が好みと思っているので、その当時の可能な範囲の選択で一番満足できる自動車を選んでいるつもりです。”軽枠”で括って論じる方はあまり興味ないかとは感じますが、スバルの軽乗用車が100%完ぺきとは思えない所も多いものの、スバルは製品として取り扱いが楽だったり、製品構造として唯一無二な所が多いので好んで選んでいる形でした。コンパクトカーよりコンパクトで、変にろくでもないコンパクトカー選ぶよりは装備や走行性能ともに最適・満足に思っています。R1は状態などを考えてみんカラユーザーの方にコンタクトをして個人売にて入手しました。現在スバルの軽乗用車の自分の車はスバル R1のみですが、母親用車としてR1と同型式のEN07Xエンジンが乗っているステラも所有しています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2688248/car/2690538/profile.aspx
スポーツ型オートバイ
次に2輪車ですが、初めはキャブレターのホンダ・エイプ50に乗っていました。その後、ヤマハ・YZF-R25/R3が新発売になった2015年時にYZF-R3を購入し、2年ほど乗りましたね。YZF-R3はとても乗りやすく良いオートバイだと今でも思っていますが、カウル付きのオートバイですとどうしてもレースモデルが目に付くようになりがちなところ、YZF-R3はあくまでエントリーモデルでありインドネシア生産と言う事もあってか過去のレーサーレプリカ250~400などと比べると装備が貧弱な所が気になっていました。
その中でYZF-R1などが目についていたのですが、私はオートバイに何を求めているか改めて振り返ってみると、装備と質の次に車両重量だと感じ、いくら軽くなったとは言え200㎏が限界なYZF-R1に食指が動かされることがあまりない現状でした。そんな中YZF-R6の存在を知り、当時噂として2015年にフルモデルチェンジされたYZF-R1と同じようなスタイリングのYZF-R6が開発中と報じられ、「実際販売されるなら絶対買う!」と言っていた中での2017年の新発売でした。その後私はこのYZF-R6をYSPより今は無きプレストコーポレーションの日本正規輸入車で購入し乗り換えました。YZF-R6は新車で乗り出し170万ちょっとぐらいですのでなかなか悩みましたが、ヤマハの取り扱いに慣れてきてますし、オートバイで初手でゴチャゴチャ触りたくなく出来れば新しいのが良いと言う所で思い切って買っちゃいました。そこら辺の詳細はこちらで記載してます。
オートバイの付属物貨物車
次に謎の貨物車枠ですが、こちらはあくまでYZF-R6の付属物として購入してました。ですのでYZF-R6が無理なく乗って運搬できるのは必須で、付属物として維持も負担なく、さらに取り扱いも慣れてる個体がいいなと思っている中での選択として、白いサンバーバン(TV)を購入しました。このサンバーはほぼゴミ扱いされている物を数万でヤフオクで取り合えず買って、維持や取り扱いを学んでいこうと思った1台でした。
結果的にミッションとエンジン載せ替えの序に赤帽EG化の簡易O/Hを経験させてくれた1台で、北海道への転居でもオートバイや荷物運搬で大活躍してくれました。一応手放してはいないですが、一時抹消してしまったのでナンバーが現在ついてないですね。
その後、サンバーはディアスバン・赤帽パネルバン・赤帽トラックを1つの満足1台にする為にパーツ取りとして購入しています。付属物のつもりがこのような貨物車は結構便利なのでお楽しみカーとして色々やってました。R1でも触れ合ってたスバルですし色々取り扱いも応用効きました、まあこうなるともはやどっちが付属物か分からないですね・・・。
新ジャンルの登録四輪自動車
この3枠は私としては固定したい状況ですが、ここにYZF-R6のようなほぼ現行販売車の世間一般的には”見た目が良くてそれっぽい”また”年式が比較的新しい”とされるカーが追加で1台欲しいなと思っていた所でした。私は全ジャンルの二輪・四輪自動車で国産車の方がどちらかと言うと好みなので、ここでの候補だと、長い目で見た時に最初はメーカーがスバルだと色々な取り扱いに慣れていて都合がいいと言う理由から「スバル BRZ ZC6」が良いかなと思っていた所でした。中古相場でも修復有無関係なく10万キロ以上で、個人売や個人中古ブローカーが販売している内容を見ると前期型が50万円台前後も狙える状況ではありました。サンバーのように整備学習前提で買ってもいいかなと思った所でしたが、細かい装備を見るとどうせ買うなら後期型が良いと言う話になり、よくよく見ると実は見た目がそんなに好みでは無く、尚且つ水平対向エンジンも色々面倒で言うほど好みではないように思ったので、スバル地獄から抜け出す為にもBRZは却下となりました。
それに、ただの2ドアクーペ型だといまいち現状の布陣で改めて登録車を追加で持つほどのメリットが薄いなと思っていた所で、どうせ登録四輪自動車を所有するならサンバーやR1と違って軽自動車で括ると都合が悪い機能やスタイリングを持つ車種がいいなと思ってきたところでした。
その中で検討を重ねていると、国産オープンカーの代表になっているND型のマツダロードスターの幌型(ND5RC)がヤフオクで最安100万前後が狙える水準となっており、良いんじゃないかと思い始めました。コペンやS660を筆頭に軽乗用車枠のオープンカーも有りますが、正直オープンカーのような所謂アトラクションカーでは軽規格は制限を感じるので小型貨物車やコンパクトカーと比べて敢えて登録4輪自動車にする意味もあるのではないかと思った所です。しかしマツダ車は一切触れあった事が無く、色々取り扱いについて噂は聞くものの、最近のマツダ車のスタイリングは個人的に落ち着いていて好みでした。
ただ、YZF-R6のようなのスーパースポーツ型のオートバイに乗っている方は分かるんじゃないかと思いますが、オープンカーの中でスポーツ型四輪自動車の中身と構造で考えると色々と満足な英国車のロータスのエリーゼも良いなと思っていた所でした。新車金額が高額になってしまいますが・・・。
その選択の中で検討しつつ、ロードスターの幌型(S Special Package)が100万前後で拾える次のチャンスを伺っていたのですが、その間に各種グレードの装備の違いやマニュアルでしか付かないトルセンLED(微量ながら雪道での走破性が向上する)など、色々吟味検討すると結構あれこれ気になる所が見えて来てしまいました。それに、一応北海道の冬で乗るんだよなと考えたらガチガチに凍って割れそうな幌はマズいんじゃないかと思ってきた所で、ND型ロードスターのリトラクタブルハードトップのモデルとなるロードスターRF(NDERC)の存在が目に付き、こっちの方が良いんじゃないかと思いつつありました。
個体の選定
私は、中古車は状態が様々異なるため信用ができないのでなるべくゼロ円でほしいと思ってます。しかし現実問題そのようなことは難しいので、色々な面で比較検討をして妥協をしていくのですが、長く付き合う前提で買うとなると、新車を含めた真新しいものか一から面倒を見る意気込みで安くゴミを拾う事も視野にどちらも検討していました。
中古車購入の場合の保証が付いていると安心と言うのはもちろんありますが、この年式だと元の設計がよほど悪くなければ壊れはしません。ただ、自分の手元では良く分からないメーカーの製品を購入する際には、何かあった時に販売店の手助けを気兼ねなく得られる免罪符として保証があると便利に思っています。個人売や業者オークションで買うと色んな手続きを自分で出来るので、その分登録代行料などの諸費用など無駄な物が取られないものの保証は基本的に付けられない点が懸念点です。
中古車販売店さんには申し訳ないのですが、基本的に中古車販売店はろくでもない所が殆どだと思っているので、そのような所から言いなりで買うのはカモだと思っており出来れば避けていました。中古車販売店の愚痴を言うとすれば、カーセンサーなどの所で安い順で選び見積もりを問い合わせると、総額で表示されている価格からさらに20万程盛られると言う所ですかね(笑)本当にゴミ店舗が多すぎます。(その代行料なら)その手続きはこっちでやるから無しにしてくれないかと言っても基本的に拒否されますし、そのような店舗は対応も悪いですし、いくら車体状態が良くても買いたくないですね。仕入れ値以下レベルの激安で有れば考えますが。
唯一カーセンサーやGoo-Net経由で購入する中古車販売店だと、販売店保証は有ってもアテになりませんので論外として、個体を選べば販売店の保証では無く第三者が介入してくれるカーセンサーアフター保証のような保証が利用できるので、その点でのみ諸費用を払ってでも中古車販売店で買うメリットはあるかなと思いました。
サンバーやR1と言う若干年式が経っているモデルと違い、ロードスターRFは販売されてからまだ年式が浅く、尚且つ2020年10月では新車販売から1回目の車検となる3年目も来ていない影響であらゆる状態を鑑みてもとても選択肢がありませんでした。中古車は選んでいたらいつまでも決まりませんので、その装備なりの個体相場での”お得感”が強ければATでも最低グレードでもどんな装備でも許容と妥協は出来る基準で選んでいました。その時の様子を見ていると年式は近しいものとした場合だいたい次のような価格相場でした。
幌ベースグレード(S)AT<幌ベースグレード(S)MT=幌SSP AT<幌SSP MT=幌NR-A=幌SLP AT=RFベースグレード(S)AT<RFベースグレード(S)MT=幌SLP MT<幌RS=RF VS AT<RF VS MT<RF RS
SSP=S Special Package , SLP=S Leather Package、RSはMT固定です。
この中でマツダ認定中古はもちろん、中古車業者オークションやカーセンサー・Goo-Net、ヤフオク、時にはTwitter個人売などにアンテナを張り、希望グレードや色や装備であった場合のそれぞれの基準を付け、許容可能な価格を定めて選択するようなイメージで幌型・RF問わず個体を模索していましたが、なかなか希望品が出ることはなかったり負けてしまったりで、正直面倒になってきてしまいすべて希望品を選べる新車でも良いかなと思った所でした・・・。
しかし私の性格上、純正で付いていたり付けられる装備は全て付いてる方がどう考えても後から無駄金を払うようなことをしなくていいなと思うと、選んだ方がいい個体はロードスターRFの最高グレードとなるRSで、オプションなどを付けていくと正直マツダに新車で払いたい価格ではないレベルになっていたので新車で妥協するのを躊躇していた所でした。
ロードスターRF(NDERC)を選ぶ場合、私の中で一番妥協しない装備は、年式が2018年以上(ここで大きくマイナーチェンジが入っている)、マツコネ後付け不可なテレビ必須、カラーリングはマシングレー、次点でソウルレッドを選ぶとほかの色に目が移らないかなと思うところでした。さらにここにある程度お得感がある価格である場合はRSグレードでありBBSホイールとBremboモノブロックキャリパー、ツートーンルーフが装備されるフル装備だと一番満足な構成だなと思っていました。
この装備ですと新車価格は460万前後となり、検討を始めた2020年7月~10月の中古相場だと340万~430万ぐらいとなっておりました。この価格だと正直ロータスエリーゼも普通に視野に入れられるような価格だったのでとても悩んだのですが、仮に取得したとしても氷点下20度ぐらいになる北海道でアルミむき出しのバスタブフレームで雨漏り上等な誰が見ても完璧ライトウェイトスポーツカーのエリーゼを車庫なしで乗り回す勇気と度胸がなかったのと、私の場合スパルタンな乗り物は今現状だとオートバイが既にあるので、ジャンルが違うとはいえ年中毎日乗り回したい足カーとして考えた場合、エリーゼにはない電動ルーフで屋根開閉も楽々であり、日本車であり、尚且つ見た目もBRZ/86と比べて落ち着いており、快適内装が揃ったロードスターRFが一番今の私に最適な選択なのではないかと思いました。幌の方がRFよりライトウェイトで運転が楽しいのは幌ロードスターをレンタカーで借りたときに学びましたが、今この選択になってる以上幌を選ぶならロータスエリーゼを選択したいですね。まあ、その時に都合がついて機会があればまた検討して買いたい1台ですね。
選択した個体
そんな中で結局Goo-Net経由(カーセンサーにも掲示されていましたが)でロードスターRFを購入しました。所在地は狙ったわけではないんですが、マツダのお膝元の広島にある中古車販売店でした。ここの中古車販売店は委託整備ではなく自社で車両を修復・修繕も行っており、販売も行うという板金業者も兼ねているようでした。一応お見積り依頼として各社に依頼をかけていた店舗の1つではあったのですが、表示内容だけ見ると完全に信用ならないパターンに思うところ、ここの中古車販売店だけはまずほぼ総額イコール販売価格に近い価格を掲示しており、修復有の個体とのことではありましたが、修復個所の細かい図解と写真を入念に送信してくれました。さらに登録などもできればこちらで行い、臨番を借りて直接引き取りは可能かとダメもとで相談してみると、なんと快諾してくれた上に予備検査渡しで対応してくれたのでそんな誠実な中古車販売店があるんだと驚いた次第でした。(予備検渡し希望の一般人は初めてだったようですが^^;)尚且つGoo-Netの保証も適用することが可能で、すべて都合がいい内容を実現してくれました。全国の中古車販売店がこのような感じであれば信用できるのですが・・・。
取得個体はマイチェン後の2018年式のロードスターRF グレードRS(なのでマニュアルトランスミッション固定)、尚且つBBS・Brembo・ツートーンルーフでカラーリングは一番希望であったマシングレーですべて条件を満たしていた内容でした。その上で修復有とは言え内容を写真と図解付きで詳細に公開していただき、走行距離が3000キロでしたので、マニュアルトランスミッション車で気になる前オーナーのミッション操作の癖など殆ど付いていない状態、状態を鑑みても業者オークションを含めた相場より安価であり、未登録状態の予備検渡しの直接引き取りで車体本体価格のみで280万しないぐらいでいけました。(ここから税金自賠責など色々と乗りますが、予備検渡しなので無駄な代行料などは掛りません)この状態と価格ですとすべて満足なうえに気兼ねなくアトラクションカーとして使え、リセールを考えて変に遠慮してしまうことはせず足としてガンガン使えます。しかし遠方で購入前に現車を見られる訳でもないので若干賭けの面もありましたが、業者オークションやヤフオクの取引で吟味購入するよりは相場も状態も遥かに賭け度合いは低いですし、3年保証も付けることが可能でしたので全然マシですね。
また、店舗評価も他と比べると高評価であったためにその店舗で購入することに決めました。結果的にはとても良くしていただきましたし、車両を上げて該当箇所を見たり、バンパーや外装内部などを外して確認したりしてもどこが修復されているのか分からないレベル(分かりにくいですが車体と同色なフレームの塗装痕は確認出来ましたが)で蓋を開けるとダメダメだったなどの事象もありませんでした。この時期に同じ状態のもの同じ価格で買う事は不可能だったのと、2021年1月の今でも難しいように見受けられるので自分が精神衛生上気持ちよく乗りたい金額と個体の状態を天秤に掛けると非常にお得感があるいい買い物をしたと思っております。もう少し店舗が近ければこの店舗に車両購入や板金修理でリピートしたいレベルですが、今回は個体の縁で繋がったということで・・・。
なお広島で2020年10月に引き取った後、今現在は北海道旭川近辺の雪の中不調なく爆走しております。次回は車両の詳細・レビュー・利用したスタッドレスやら下回り塗装、NDロードスターの解説などを備忘録を兼ねて記載したいと思います。お楽しみにどうぞ!
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