マイナンバーカードを利用したワンストップサービス(OSS)で普通自動車の使用の本拠の変更登録手続きを行った
こんにちは。今回は昨今で増えてきている行政手続きの電子申請が出来るワンストップサービスのなかの1つで、国土交通省が提供している「自動車保有関係手続のワンストップサービス」(以下、OSS)を利用し、運輸支局の管轄を跨いだ使用の本拠の移転登録手続きを行ったので忘備録も兼ねてレポートを行いたいと思います。
手続き前の状況 |
車検期間中 |
3ナンバーの普通乗用車 |
所有権留保なし(使用者登録なしの本人所有) |
所有者欄の氏名・住所ともに変更なし |
従来の状況 | 変更後の状況 |
栃木運輸局管轄の宇都宮ナンバー | 宮城運輸支局管轄のご当地図柄の仙台ナンバー |
車庫が宇都宮市内(所有者の住民票場所と相違) | 車庫が仙台市内(所有者の住民票場所と相違) |
前者の状況から後者の状況とする場合、車検証上の「仕様の本拠の位置」を変更する必要があり、運輸局の管轄を跨ぐ変更の為ナンバーが変更となります。
今回の手続きではナンバー変更となるのが間違いないため、折角なので並行でご当地図柄ナンバーに変更を行う手続きも行いました。
自動車保有関係手続のワンストップサービスとは?
自動車保有関係手続のOSS申請を提供しているのは国土交通省となりますが、自動車保有関係手続は、運輸局で手書きOCRシートを利用した一般的な手続きをされている方ならわかる通り、行政機関だけでも地方自治体の「警察署」「運輸支局等」「都道府県税事務所」にまたがる手続きとなります。
この申請をOSSにて国土交通省が一度一括で受け、各機関へ流す内容となっていますので申請時に各所へ赴く必要が無いと言った点が分かりやすいメリットではあります。
また、自動車保有関係手続のOSS申請の中で、警察署へ提出する車庫証明について紙申請の場合に必要となる様式に沿う必要が無く、各図を画像データでの用意を難しく感じないのであればとても容易に申請が出来る点が私はとても良かったです。
図柄ナンバーの申し込み・支払いを行う
こちらは今後別内容として記事にします。以下から申請が出来るものとなります。
図柄ナンバー申込サービス
仙台の図柄ナンバー場合の費用は7,600円で、カラーにしたい場合は寄付金を最低1000円追加で納める必要があります。
私の場合はモノトーンとしましたので、7,600円のみ納めています。
私の場合は申込金を収めてから、営業日1日でナンバーの確定連絡メールが来ておりました。
図柄ナンバーや希望ナンバーを指定する場合、ナンバーが確定してからようやくOSSの内容を進めることが出来ますので、ご参考いただければと思います。
自動車関連手続きのOSS申請を進めるための必要ハードウェア
OSS申請をする為にはハードウェアが必要です。
必要ハードウェア
・「電子証明書」を有効にしたマイナンバーカード※拒否をしなければ標準で設定されています
・ICカードリーダー※PCに直接マイナンバーカードを読み込ませる場合
または
・NFC搭載のAndroidスマートフォン と Bluetooth対応のPC※私は試していないの出来ないかも
必要ソフトウェア
- Windows 8.1 または Windows 10
- Internet Exproler 11
- 公的個人認証サービス の 利用者クライアントソフト
私はWindows 10にてICカードリーダー経由でマイナンバーカードにアクセスしています。
上記の準備が出来たらOSS申請を進めることが出来ます。
自動車関連手続きのOSS申請を進める
自動保有関係手続のワンストップサービスのポータルサイトから「手続きの開始」を行います。
各種申請目的から選択を求められますので、選択します。当方の状況は前述した通りの内容となりますので、「変更登録」から開始しています。
各種入力は指示に従う形ではありますが、私が入力した内容を念のため下部へ掲載します。運輸局でOCRシートで入力した経験がある方はこの入力がOCRシートに記載する内容と同等のようです。
変更登録 申請条件および申請者等に関する確認
変更登録 自動車の用途や登録に関する確認
ここで「自動車に関わる諸条件」に希望ナンバーで確定した内容を入力します。
この上記の内容で「通常のナンバープレート」を選択してしまうミスを起こしており、申請後に陸運局側で少しイレギュラーな対応を受けてしまいました。この場合、本来は「希望ナンバープレート」を選択します。
変更登録 保管場所に関する確認
この内容は管轄の警察署へ提出される車庫証明の内容で、各種必要な図や書面をアップロードします。紙提出の場合様式を指定される内容ではありますが、OSSの場合は図や書面を添付するだけでOKです。とても楽でいいですね。
車庫については今回は賃貸となっています。使用許可証を不動産仲介業者から出してもらうように言う事も可能ですが一般的には手数料が取られますので、今回は契約書面で車庫証明の申請をしてみました。
今回提出した内容は次の通りです。
- 「所在図」:Yahoo地図の白地図に自宅と駐車場所を示した図
- 「配置図」: Yahoo地図の白地図に自宅と駐車場所と大きさと面している道路の幅を示した図
- 「使用権原疎明書面1」:駐車場の契約書面(契約期間、場所、貸出者/仮受者の名前の記載がある)
- 「仕様の本拠の位置を示す文書」:電力会社の請求内訳書(住所記載がある)
※車庫証明で申請する内容では部屋番号が不要との連絡を申請書送信後に警察署から受けています。
変更登録 自動車税(環境性能割・種別割)に関する確認
この内容で税申告が行われており、管轄変更となりますので栃木県から宮城県に自動車税の請求元が変わります。
変更登録 電子署名付与・送信
ここでICカードリーダーにマイナンバーカードを入れ、申請内容に電子署名をします。印鑑を押しているのと同じ感覚でしょうか。
「署名付与済」にチェックが入れば、申請が可能となりますので「申請書送信」をクリックして申請は完了です。
申請書が到達すると、表示とメールで「到達番号」が確認できますので、今後この番号で申請状況が確認できるようになります。
申請自体は24時間365日可能ですが、送信された申請が各行政機関によって審査されるのは、各行政機関の営業日の窓口時間のみとなっているので焦らず待ちましょう。
申請状況確認
「現在の申請状況」のすぐ下の部分で現在の受付状況が確認できます。上記の画像では「受付審査中」ですね。
トラブル
なお、本来は申請から最大3日営業日ほどあれば車庫証明の手続きへ移行するようなのですが、当方では5営業日経っても「審査中」のまま全く進まず、総合窓口「050-5540-2000」に問い合わせた所、申請した管轄の運輸局(今回では宮城運輸支局)へ転送され、前述のナンバープレートの種別の選択ミスにより申請が止まっているとの事でした。
こっちからアクションしないと原因が分からなかったのが謎ですが、放置していれば確認の電話が来ていた状況なのでしょうかね。
初回審査段階のデータだと運輸局側ではナンバープレート種別の変更が一切出来ないとの事で、「再申請するか、このまま通してみて運輸局にデータが戻ってきた後に変更できるか試してみても良いか」との提案が有ったので、ぜひ後者でと返答した所、即日で車庫証明申請の納付手数料が払えるようになりました。
最初の申請データの審査は地元の運輸局が捌いてるんだなぁと思った所でした。
車庫証明の納付手数料の表示
支払った次の日、警察署側から前述の保管場所の位置に部屋番号が不要の点が表示され、「申請を補正する」より内容の変更を行いました。(部屋番号を消すだけ)
すると即日、保管場所章票手数料の納付が発生するので納付、次にすぐ検査登録手数料納付待ちとなるので納付すると左上に「手続(交付)完了」ち表示されると、OSS上での処理は全て完了となりました。
「運輸支局等審査状況」で今回指定した図柄ナンバーの希望番号が表示されていますが、払い出しの場合はここで新番号が分かる形でしょうね。
支払いについての地域差
私の今回の場合は「宮城県警察」と「国交省」に支払いを行いましたが、全てみずほ銀行経由のPay-easyで支払えました。調べていると北海道の場合、「北海道警察」への支払いが北洋銀行のネットバンクのみの支払い対応のようで、それはキツいだろと思う気分になりました。支払える状況で無ければ進められないので、ある意味北海道内のOSS申請の普及を妨げているように感じますね・・・。
OSS申請が完了したので各所に書類受け取りと交換をしに行く
警察署
私はまず拠点から近い警察署に赴きました。警察署の窓口の方にOSS申請をしている者と言い、表示がある「警察内管理番号」を伝えたところ受付書類にサインをし、各種書類と保管場所章シールを受け取るだけで警察署での用事は完了しました。
運輸局
次に申請した運輸局に行き、車検証の受け取りやナンバーの交換を行います。
どの運輸局でもそうらしいですが、OSSの専用窓口は無いようです。今回利用した宮城運輸支局でもありませんでした。
皆さんは相談窓口から1アクション目を行うようですが、私が訪れた時は大変混雑しており相談窓口が10人ほど待たれているようだったので、ダメもとで②の申請窓口で飛び込みで相談したところ受け付けて貰えました。
ただ今回は図柄ナンバーを申請しているので、受付と同時に「希望番号予約済証」が必要との事でした。
ですので、一旦宮城県では別館の「交通会館」で受領し、ついでに同館で行えるナンバー返納と返納証も一緒に貰いました。
運輸局で各書類を渡して10分ほどで新しい車検証が出たので、再度交通会館で車検証を渡し新しいナンバーを受領後、車に新ナンバーを取り付けて封印を待っていると封印おじさんが来るので封印をしてもらって車検証を受領しすべての手続きが完了です。
さいごに
今回は運輸局がとても混雑していたのでOSSの威力をひしひしと感じた所でした。マックのモバイルオーダーみたいな気分でしょうかね。
「折角マイナンバーカード持ってるしICカードリーダーもあるしOSSでやってみるか」が動機だったOSSですが、主に車庫証明関係が最高ですね。バイクも軽自動車も非対応なのは悲しい所ですが、これらは登録に車庫証明は関係ないのでそこの違いで非対応なんでしょうか。
出来る環境であれば次回もぜひOSSで申請したい所です。
Comments