中古のHTC Vive Proを購入する際の注意点、HTC NIPPONのサポート対応など
こんにちはこんばんは。先日のこちらの記事のように、HTC Vive環境をモーションキャプチャ用途で揃えました。
中古以外検討していなかったので、状態を含めそれを前提に購入したという所ではありますが、購入後に各種メーカーサポートを受ける事が有ったので記載しておきます。
1、Base Station 2.0 ユニットの故障
今回はLighthouse環境を実現するBase Stationユニットの1台が故障済みの物を入手しています。
故障の症状としては、Base Stationの電源を入れるとPCとのBluetooth接続自体は行えてるのですが、ステータスランプが最終的に赤点滅になってしまうと言うもので、SteamVR上で正常に利用できません。
こちらに関しては、初期症状ではSteamVR上でも認識できていると言う場合もあるようですが、最終的に認識不能となるようですので、赤点滅の時点で故障と判断した方が良いでしょう。
保証切れ状況での修理(RMA)状況は以下のような感じでした。
HTC Vive付属の保証切れBase Station 2.0の修理は、HTC NIPPON株式会社のViveサポートへ連絡する形となります。Valve製の製品だと一旦Steam経由で連絡をし、販売代理店の株式会社デジカへ対応を移すと言う流れになるようなので、それと比べるとワンクッション少ないのではないでしょうか。サポートの対応自体は申し分なく、とても親切に対応頂きました。(なぜかGWの祝日期間中も返答が来た日が有りました…。)
HTC NIPPON経由でのBase Station 2.0の修理・交換価格は18,590円で、保証はリペアセンター発送日より90日間付与されるとのことでした。保証切れの場合、故障品のBase Station本体は送付の必要はなく、手元で処分する必要があるとのこと。また、本体のみの送付であり、マウントやACアダプターの付属はありません。仮に故障品が修理できればとても嬉しい状況ですが、現状は難しそうですね。
仮に在庫が無い場合は待つ必要があるとの事でしたが、私の場合は営業日即送で、発送から北海道の自宅まで2日ほどで到着しました。
事前情報では到着品のBase Station 2.0だと”VIVE”ロゴが付いているとのことでしたが、Valveロゴとなっており、完全にValve製のものと同じ内容となっていました(笑)
Base Stationの運用の仕組み自体、ある程度気にする利用を行うユーザーでなければ、電源を入れっぱなしで24時間モーターを回しっぱなしな運用してしまう可能性があるので、中古を購入する際は基本的にそう言った扱いをされたものであり、故障をしてしまうと言う前提で(それ相応の値段と考えて)購入するべき、と言う認識で居る方がよろしいかと感じています。
2、リンクボックスとの接続ケーブル(HTC All-in-1 ケーブル)の断線
HTC Vive Proや、Valve Indexの持病として、リンクボックスとHMD側を接続するケーブル(正式名称:HTC All-in-1 ケーブル)の断線があるようです。PCで利用するPCVR系統はPCと接続するケーブルが存在する事が多いですが、そのケーブルの断線がHTC Vive Proでは特に発生するらしく、気にせず利用しているユーザーのものを中古で購入する場合、ケーブル内で断線してしまっている場合があるようです。
断線するとどのような症状が出るかと言うと、HMD側に搭載されている機能のPCとの接続が切れるのが主な症状です。
私のHTC Vive Proでも発生していたのですが、当方の個体の症状はコントローラーと接続を行っているHMD内臓2.4GHzドングルの接続が落ちてしまうと言う症状で、コントローラーの接続が切れてしまって困ると言う感じでした。そうなるとトラッキングが落ちてしまうので、モーションキャプチャを行う場合でも非常に不都合です。
その他HMDに映し出している映像が切れたりなど、このケーブルは多く情報を通信している物なので、HMDとの通信関係の不具合が出た場合は多くの確率でこのケーブルの断線であると言う事が想像できるかと思います。
こちらも、HTC NIPPON経由の保証切れ状況での修理(RMA)状況は以下のような感じでした。
HTC NIPPON経由でのHTC Vive付属の保証切れリンクケーブルの修理・交換価格は6,160円で、希望であれば複数本での購入も可能とのこと。一般流通品と比べると1000円ほど安いですね。また、断線したケーブルの送付も必要なかったので、修理ベースとしても使えるかもしれませんね。
こちらの断線についての対策は、コルゲートチューブを利用する形で対処する方法や、そもそも吊り下げ式でケーブルを設置するなど、とにかく純正では使わないようにすると言う対策が有効のようです。また、同時期に販売されたValve Index でも似たような症状が起こっているようですので、こちらの中古を買う場合でも気にした方が良い点でしょうか。
- VIVE Pro カスタムのススメ | note.com
- VIVE Pro eyeのケーブルに死んでほしくないのでケーブルを部屋の天井から吊ってみた | わたあめ子 Official web site
探している感じ初代のViveではあまり聞かないので、Vive Pro,Vive Pro Eyeだけの症状なのかもしれませんね。
3,Vive Trackerのバッテリー
Vive Tracker 2.0を現状9台入手したのですが、手持ちのうち1台がほぼバッテリー死亡状態(すぐ切れる)、もう1台が30分ほどで電池が切れると言う状況です。
ライブキャプチャ用途で利用しないのでバッテリーもちはさほど気にならないのですが、前者のようなすぐ切れてしまうような状況は流石に厳しいです。
Vive Trackerのバッテリーについては、原則内臓バッテリーとなるのでメーカー修理となりますが、構造自体は単純なものとなっており、非破壊で行うことができるので、バッテリー本体さえ入手できれば交換は可能です。
バッテリー型番は「B2PYV100」となっており、こちらで検索すると出てくるものが該当するものとなるようです。Amazonでも業者が出品していますが、おそらくAliexpressなどで買った方が良いような気はします。
ちなみに、厳密にいえば分解時点で電波法に基づく技術基準適合証明(技適)は無効となるので推奨される行為ではありませんが、実務上個人で行う場合は摘発されるような事は99%ありませんので、手先が器用な方は行うと良いでしょう。
なお、Vive Trackerは有線接続状態で使用する事も可能なので、体に付けるようなものでなければバッテリーが死亡した状態で使用する方向でも大丈夫ですね。また、交換が不要な人はモバイルバッテリーを接続する形で使うのでも良いかもしれませんね。
さいごに
最近は機器自体が安いので買い集めやすくて嬉しいですね。機器の性能自体も長らく進化していないみたいですし、Lighthouseの環境のフルモデルチェンジなどの話も聞きません…。
今集めている私からすると嬉しいのですが、色々と先が思いやられるような気がしますね。細かいところの話はDiscord上で行っていることが多いので、気になる方はそちらのご確認も推奨します。
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