スバル製サンバーを購入しました:① 購入まで | アーカイブ
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現在軽乗用車のスバルR2と大型自動二輪のヤマハ YZF-R6を所持している状況ですが、色々な生活状況の変化があり軽貨物車のサンバーを購入しましたのでご報告です。
軽貨物車自体が必要な状況になってしまったので購入したのですが、買うならば整備性も良く、今後に繋がり、尚且つ私のモチベーションが続くようなモデルがいいなと思い、サンバーになった次第です。
軽貨物車を購入するにあたって必要事項だった事
生活状況の変化によりオートバイの駐輪先を確保しなければならない状況となりました。ただ、オートバイの駐輪と言うと日本国内での大半は管理者の理解がなく自転車や原動機付自転車と一緒の扱い(消防法上は軽自動車と言う扱いにもかかわらず)となってしまう事がほとんどです。
オートバイが足で使うような車両なら別にそれでもいいのですが、生憎そのような車両ではないので、近場のレンタルガレージ・レンタルコンテナを検討しました。すると、月額8000円から20000円ほど掛けなければオートバイを収納しておく先としてまともな施設がなく、結局家から施設までの足も必要ですし、歩いていけないような場所に正直それはちょっとと言う状況でした。
そこで、軽貨物車であれば近場に月極で駐車場が借りれますし、維持費もほとんどかからず(軽自動車レベルなら軽整備は自分でやれるし、ユーザー車検もやれます。)、更に県内県外問わず色々な荷物移動を行わなければならない状況ではあるのでどちらにしろ貨物車は必要、加えて「原則オートバイを載せてしまえば月極の駐車場に実質オートバイが駐輪できるやん!」と色々都合がいい事に気がついた次第です。
上記のことを実現するためには、維持費の面で軽貨物車で有り、なるべく積載製があるバン・箱型であること、更に軽貨物車でオートバイ・YZF-R6がしっかり乗る車両である事が必須でした。
YZF-R6が乗るバン型の軽貨物車と言う縛りにするととてもシビアで、色々調べるとこれを楽々(重要)クリアできるのがスバル製のサンバーぐらいしか無く、次点で助手席を折りたためて後方とフラットにできるアクティ、N-VANですが、出来れば2人乗れるなら乗れるスペースがあると良いでしょうし・・・。
車両を乗せた後斜めにするか、助手席を取り外して少し加工しないとトランポは厳しい、エブリィ、ハイゼットがその次に来ます。
本来ボルト留めをされているシートを取り外して車検証の乗員数の変更をせず車両側の定員を変更する事自体は法的にグレーゾーンでは有り(検問を受けた際の警官の判断により摘発される場合や、改善するように注意を受ける場合がある)、事故の際の任意保険側の判断も別れるかと思いますので、出来ればそのような事はせずそのままの状態で運用したいですよね。
それにより、軽貨物車のトランポで実績があるサンバーを選択する事になりました。
積載性以外でサンバーを選ぶ利点
これは色々な所で嫌なほど書かれていますし、説明するまででもないかとは思いますが、軽トラ・軽バンカテゴリの中の車両の性能“だけで”見た場合、サンバーが一番優れている所から来ています。
サスペンション
軽トラ・軽バンカテゴリで「走行性能そこまで拘る必要ある?」と言う疑問を持つのは車に興味がない方々からするとその通りなのですが、「同じ金出すならより良いほうが良くない?」と言う所から選んでいると思ってもらえると良いのかもしれません。
スバル製のサンバーでは唯一軽貨物車カテゴリで4輪独立懸架であり、唯一リアサスペンションがセミトレーリング式を採用したモデルとなっています。これは今のダイハツOEMではないスバル製軽自動車の場合は乗用・貨物どちらもほとんどそうなっていましたね。
足回りの基本性能がより良ければより良いほど走行中の動作に安心感が生まれるのは間違いなく、人が乗る場合・荷物を積載した場合の安定感などにも寄与します。
エンジン
加えて更に、後輪側にエンジンを載せている事で後ろから前方向に向かっての積載性が良いことが挙げられます。これはホンダの軽貨物車であるアクティも同様にリアにエンジンを載せていましたね。
アクティはリアのドライブシャフトから前方に向かってエンジンを配置するMRですが、サンバーはリアのドライブシャフトから後方に向かってエンジンを配置するRRとなります。
後輪駆動の効率を良くする場合はなるべく後方に重心を配置したほうがタイヤのグリップロスが少ない為、RRの方が微々たる差ではありますがより効率がいいと言った所でしょうか。
スバルは大昔に軽自動車向けのエンジンを直列2気筒から4気筒に一新した後、基本設計が古いエンジンをそのまま改良に改良を重ねて販売終了をする最後まで市販化していました。その事により、他社ではよほどの拘りが有って製造されたモデル以外の軽乗用車・軽貨物車のエンジンは3気筒が一般化している中、唯一全てのスバル製軽自動車は直列4気筒のエンジンを搭載した形となっていた次第です。
現行で販売されている新型車などは控えめになっていますが、4ストローク直列3気筒エンジンの場合、高回転時の振動が4気筒の車両より激しく、人によっては不快感を感じてしまう事があります。(私がそうでした。)
ただ、アクセルを踏み込んだ時のトルクは4気筒より3気筒の方が性能の上では有利と言った所でしょうか。
加えて、私は現在R2を所持していますので、色々な細かい点は異なると言えども同じエンジンに触れ合っていますので、車検証上のエンジン型式は同じ車両のサンバーの方が、ユーザー整備はし易いのではないかとも思っています。
シビアコンディションでの実用利用が多い業務専用モデルの存在
軽貨物車はヤマト・佐川・郵政などで短距離での貨物運搬で多く利用されていますが、サンバーでは唯一軽貨物車での長距離貨物運搬を行なう“赤帽”が採用しています。赤帽がサンバーを採用してから歴史は長く、初代のモデルではエンジンやボディに専用の高耐久改良が行われていたようですが、最終型では変更点の差分はそこまで多くありませんでした。
そのような利用でのノウハウが蓄積された上での一般モデルですので、耐久性は高い部類に入るかと感じています。
上記のような積載性能・走行性能・状況を考えると、どうせ捨て値で選ぶならよりサンバーかなと思った次第です。
サンバーを選ぶ
湯水のようにお金がある訳ではありませんので、なるべく安いに越したことはありません。それにより色々と吟味をするのですが、ここは譲れないと言った所が複数有りました。
1、平成17年式以降から最終年式平成24年式まで
平成17年式以降から全てのモデルでスピードメーターがワイヤーを利用する機械式から電子式に変更となっています。スピードメーターが機械式なのは地味に面倒を被る所では有りますので、電子式が存在するのであれば拘りたかった部分の1つです。
また、高年式であればあるほど過走行でもモノ自体の劣化は少ない場合が多いですしね。
2、バン型・ハイルーフ
車両を保管・運ぶ際に上記した通り、トラックだと荷台が雨ざらしになります。また、運転席と直結してない事により奥行き方向での積載性能も下がりますし、バン型は必須です。また、バン型と言えども乗用モデルも存在するため、乗用モデルの場合は天井の静音材を入れる隙間や居住性を向上するために天井が若干低くなっているため、そのような処理が行われていないハイルーフ車であることは必須です。
3、キーレス・集中ロックシステム装備
キーレスや集中ロックシステムはバン型で後付けを行なう場合、とても労力と費用がかかる部分となります。作業を行なうこと自体は苦にはならないのですが、取り付ける時間や費用を考えると効果が薄い部分でしたので、購入時で装備されていた方がいいです。
4、4WD
燃費が悪くなったり故障箇所が多くなる要因では有りますが、当方北海道に行くシチュエーションが多い為、RRの2輪駆動で雪道を走るのは自信がありません。こちらも必要な装備でした。
サンバーには常に4輪駆動のフルタイム式とボタンで切り替えが可能なセレクティブ式がラインナップされています。セレクティブ式の4WD車は全てMT車あり、ATを選択する場合はほとんどがフルタイム式となっています。乗用モデルの1部がMTでフルタイム式ですが、本当にごく一部のため、レアグレードとなっているようです。(その為中古パーツの流通も皆無)
また、構造上後付けも厳しいので、仮に調子が悪くても4wd装着済みのモデルを希望します。
5、エアコン
サンバーはエアコンなし装備も存在する為、車ですしエアコン装備車なのは必須です。
6、箱のサビがなるべく少ない個体
中古車ですしある程度のサビは許容ができますが、流石に修復出来なかったり、修復をしても修復のレベルに達する事ができない個体は避けたいです。
軽貨物グレードのサンバーは運転席フロア下のサビがよく有り、最悪の場合穴が空いてしまっている個体があるようです。
以上の6点は必須でした。優先順位は低いものの、まあマニュアル車でも特に問題はないと考えていましたし、馬力が向上する過給機(スーパーチャージャー)付きでも良いとは思いましたが、状態と装備を鑑みた上で最安で選択する場合、人気がない3AT車が多かったです。
3AT車は街乗りレベルなら良いのですが、ギアの段階が足りないようで高速走行が得意でないらしいです。
ただ、サブとして考えているので高速走行はR2で良いですし、AT限定の母親が乗る可能性があることを考えると3ATで私のライフスタイルでは十分ですね。
予算は安ければ安いほど良いですが、機関や駆動まわりのみで20万円台〜30万以下で全て完成できれば良いと思っています。どちらにしろ新車ではないので買い切りで済むとは思っていませんし、手をつけるのであれば一気に全て不安な部分は交換して解消したいです。
30万以上で買い切り車両を買って不具合頻発だと目も当てられませんしね。
サンバーを購入
上記の点を踏まえてサンバーが購入できました。
ヤフオクにて65000円にて平成18年式、自然吸気型エンジン(EN07F)、キーレス・集中ロック装備、フルタイム4WD、3ATのサンバーバンのハイルーフ、グレードはトランスポーターで、色はホワイトを購入しました。
走行距離は20万キロ目前、型式はLE-TV2で、類別がTV2K51Rでした。
車検はなしです。偶然隣県の福島県からの出品でしたので、引き取り時の引き取り費用も大幅に削減できたのも嬉しいです。
ただ、エアコンの故障・リア周りから異音が発生していると言うものですので、修理を行わなければなりませんね。
内装クリーニングなどは行われていませんでしたが、一通り自前で状態チェックを兼ねてクリーニングを行ったところ、下回りのサビも少なく、箱の状態はとても良好でした。
65000円の軽貨物車です、色々と不都合があるのは承知の上ですので、ここからレストアと言った形で運用していきます。
次回は引き取ったサンバーの引き取り時、車検、不具合と向き合いたいと思います。
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