マツダ ロードスターRF (NDERC)の状態などを確認するのに欠かせない診断機の調子を確認
こんばんは。私は車やオートバイを買う場合、工具やSSTの次に欠かせないと思っているのは診断機となります。基本的には必要が無いとは思いますが、せっかく利用できる仕組みがあり、ブラックボックスが多い自動車の状態を数値で確認できるのであれば、有って良かったと思えるお守りのように使える環境を揃えておきたいと言う気持ちが有ります。また、どんな手段を使ってでも汎用診断機ではなく出来る限りメーカー純正診断機が使える環境が欲しく思っています。
以前からヤマハ・スバルのメーカー純正診断機を所有・利用していますが、今回はマツダの診断機を利用できる環境を入手したので、各種紹介していこうと思います。
Mazda Integrated Diagnostic Software (IDS)
マツダの公式診断機はMazda IDSと言う名称で提供されています。過去にマツダはフォードと協業していた頃が有り、その頃に新規開発されたシステムのようでフォード車も同じIDSを利用しているようです。IDSはマツダ版とフォード版に分かれており、同時インストールは出来ませんので、マツダ車とフォード車を所有している方は2台PCが必要と言う事になりますね。(そんな事は日本で無さそう)
ハードが公式非公式は別として、色々な入手方法やセットアップ方法が有りますが、そこは私では説明しません。各種ググれば色々出てくるかと存じます。
インターフェースハードウェアは”Vehicle Communication Tool (VCM)”と言うものが提供されており、現在はII版となっているようです。
加えて、第7世代車両と言われているMazda 3(BP)やCX-30(DM)では新しい診断機となる「MDARS」を基本的に利用するようです。Mazda IDSが使えるかどうかは手元でやってみないと分からないですね。無理そうな気はしますが。勿論第6世代車両となるロードスター / MX-5はMazda IDSで診断が可能です。
Mazda IDSのホーム
以下の画面ははMazda IDS (PC)側で車両と接続した図です。利用しているハードウェアは「ThinkPad X1 Fold」のソフトウェアは「Windows 10 Pro 64bit 20H2」です。
接続を行うと、車名・エンジン型式・排気量・ミッション形式・駆動方式・車体番号が読み込まれます。上記タブより診断ツールに移動すると以下の項目が現れ、ここから各種診断・登録・リプログラミング・動作チェックなどが行えます。
ブランクキーを所有していればスペアキー作成も出来るようですが、まだ試してはいません。現行のマツダのキーのブランクキーを入手した場合に登録出来れば嬉しいなあと妄想しています。
Mazda IDSでできること
診断機は基本的に、ダイアグノーシス・ECU自己診断機能を読み取るソフトウェアであって、それ以上でもそれ以下でもありません。これを所有しているからと言って魔法のように車を操って故障を修理できると言う訳では無いです。昨今の自動車では当たり前に搭載されている各種センサーや機能の数値を読み出したり、記録したエラーコードを確認・消去したりする為に活躍します。しかし、メーカーやモデルごとに設定値があり、その設定とモードを変更したり書き換えたりする事が出来たりするのですが、ここら辺のメーカー独自の機能が汎用診断機ではなかなかうまく取り扱えない場合が多いんですよね。やっぱりメーカーが意図したソフトウェアで意図したように操作はしたいなと思う所ではあります。逆にメーカーが意図した動作しかしないですしね。
以下はデータロガ機能を使って現在の電圧をチェックしている図です。
当方所有の3型ロードスターRFではボディコントロールモジュール(BCM)のアップデートが来ていたようで、更新チェックから更新適用まで問題なく可能でした。(D23N-67562-A→D23N-67562-C)何の更新なのかは分からないのですが・・・。こんな感じでマツコネのCMU更新も出来ればいいのにと感じる所でした。
IDS自体若干古臭いGUIではあるんですが、このように更新などが来ているので、やっぱりまだ実用しているんですね・・・。お守り程度にはとても役立ちそうで良いですね。
設定変更をしてみた
今回接続してみた理由は、ネットサーフィンをしていると同じようにMazda IDSを利用して、オートヘッドライトの感度を上げている方が居たので自分もやってみようと思った所からでした。
この項目については、マツコネから変更する事はできるものの”(日本以外)”となっている項目までは選べません。”最高(日本以外)”にして走ってみましたが、感度がだいぶ上がったので良かったです。この程度の事をわざわざディーラーに行って対応してもらうのも面倒くさいですし自分でやらせてほしいですよね。
それと、一般的にオートハイビームと呼ばれる”ハイビームコントロール”がOFFになっていたので、ONにしてみました。確かにオートライト状態でハイビームは手動で操作していたので、そもそも機能が無いんだと思っていました。これもマツコネで設定できたのかな・・・?ぱっと見そんな項目はなかったと思いますが。
さいごに
実作業を外注できる先として販売・整備店とのお付き合いも勿論大事なのですが、長く乗りたいと思うのであれば、店舗に全ておんぶに抱っこの状態は不安過ぎる所が有ります。せめて自分の所有物なんですから、出来る限り自分で正確なデータとしての状態は把握したいですよね。それを実現してくれるのが診断機だと思っています。今後も活用していきたいと思います。
Comments