マツダ ロードスターRF (NDERC) に「Android Auto / CarPlay レトロフィットキット」を取り付けた
こんにちは。今回は、ロードスターRF (NDERC)に「Android Auto / CarPlay レトロフィットキット」を取り付けたのでその内容などを紹介します。
なぜ取り付けたのか
現行販売されているマツダ車はすべて「Android Auto / CarPlay」の機能が標準で利用できるようになっていて、マツコネ2を搭載したモデルは全て標準対応しているのですが、現行でもマツコネ1を搭載した一部モデルの場合は商品改良にて後から搭載されています。
私が利用している3型のロードスターRF (NDERC)だと、まだその改良は実施されていない世代であり利用が出来ない状況でしたが、マツダが公式で”レトロフィットキット”として後付けキットを提供してくれており、後付けにて装着するとAndroid Auto / CarPlayの機能が商品改良後のマツコネ1と全く同じように利用できるようになります。
【マツダコネクト】Appleが提供する『CarPlay(カープレイ)』やGoogleが提供する『Android Auto』にマツダコネクトは対応していますか? | マツダ
実情としてマツダコネクトで十分と考えられる場合があるのにも関わらずなぜ今回後付けを行ったかと言うと、ロードスター標準に装着されているマツダコネクト1には”HDMI”や”コンポジット”のような映像外部入力端子が純正状態では無く、後付けを行うとしてもバックカメラ配線に割り込ませたり、非常にゴチャゴチャなものになってしまうようです。ゴチャゴチャになる事は微妙に思うのですが、任意の映像を流せないと折角のインフォメーションディスプレイが勿体ないなと感じていました。
Android Auto / CarPlayについては、標準状態では原則運転操作に支障が出ないような仕組みとなっているので、表示内容やアプリにかなりの制限が有ります。ただ、実質的な色々な情報入力ポートとして扱えるので、接続する端末側を色々と改変してやるとうまい具合に画面入力のような形で利用できると知ったので装着を決行しました。
Android Auto ではどのようなアプリを使用できますか?
iOS – CarPlay – Apple(日本)
取り付け
レトロフィットキットを取り付ける場合のマツコネバージョンは”70.000.110”以上としなければならないようで、私の場合は元々マツコネのバージョンが”59.00.543 JP”だった為、まずマツダコネクトのバージョンを更新しなければなりませんでした。
海外ではマツコネのファームが配布されていたりするようなのですが、”JP”と付く日本版が配布されているような事は無く、マツダ正規取扱店/ディーラーへ頼むしかありませんでした。保証期間内の場合は無償対応のようですが、保証期間外の場合は工賃3300円にて更新を行って貰えるようです。
今回私の3型ロードスターRF(NDERC)へAndroid Auto / CarPlayレトロフィットキットを装着した際に必要だったパーツは次の通りとなります。
パーツ名 | パーツ番号 | 価格(税込) |
HUBユニット | TK78-66-9U0C | 13,200 |
USBケーブルセット | C921 V6 605 | 2,592 |
USBケーブルセット(自車位置演算ユニット搭載車の場合) | C923 V6 605 | 5,940 |
3型のロードスターRF (NDERC)には自車位置演算ユニットが標準装備となりますので、上記の3点となるAUXユニットとケーブル類のみ必要となりました。車体に自車位置演算ユニットがあるとAndroid Auto / CarPlayで利用するGPS情報を自車位置測定ユニットで取得した車体側から取得できるので、装着されていない場合は一緒に後付けした方が良いようには思いますが、必要ない場合は利用しない構成も選択できるようです。(ND型ロードスターの場合)
パーツ名 | パーツ番号 | 価格(税込) |
DRユニットセット(自車位置演算ユニット) | KF01-V6-600 |
取付説明書
マツダは各種キット類に取り付け説明書を同梱していません。それにより、マツダの正規取扱店に赴き取り付け説明書を印刷してもらう必要が有ります。当方で今回頂いた内容を公開しますので、今後必要な方がいらっしゃったら活用してください。いちいちとても面倒ですので同梱するかWebサイトで公開してほしいですね。
取付の様子
Android Auto / CarPlayを利用
今回装着したAUXユニットの1番を経由してAndroidかiOSを搭載したスマートフォンを接続するとAndroid Auto / CarPlayが有効になります。地味にうれしい内容としてAUXユニットのUSBの充電速度が2.1Aに対応したので若干マシに充電が出来るようになった所でしょうか。標準状態だと0.5Aで全く充電できなかったので・・・。
双方基本的にスマートフォンで目的地を設定した後に接続をすると、そのままルート案内が開始されるので便利ですね。また、Spotifyなどの音楽アプリの曲送りなどもハンドルボタンより操作が可能なのでこちらも便利です。
マツコネでは、Android Auto / CarPlayを開始すると手元のコマンダー操作でそれぞれ機能が割り当てられ、上手い感じに操作できるようになります。
CarPlay
Appleが提供しているCarPlayはこのような感じです。日本でよく利用されているナビアプリが一通り利用できるので、Apple提供のマップとY!カーナビ、Google Mapsの3つから選択できます。
コマンダー操作に加えてタッチ操作が可能なので直感的な操作が出来ますが、出来ることは限られますね。JailbreakしたiOS端末が有るとそこら辺が解消されるんでしょうか。
Android Auto
Android Autoはこのような感じです。Android Auto対応アプリがあると車両ユニットに表示されているドロワーから選択が出来ます。
CarPlayとは違いタッチでの操作が一切できず、すべて手元のコマンダーから操作が必要です。最初はAndroid Auto自体の制限かと思っていたのですが、どうやらマツダ側の制限らしくタッチ操作が必要なのであればマツコネ側の処理が必要なようです。基本はタッチ操作が可能であり、車速を検知して走行中のタッチ操作のみが出来なくなるのが標準動作のようですね。
rootedなスマートフォンを接続して画面ミラーリングを試してみました。こちらは後日別の記事にて紹介します。
さいごに
取り付けは面倒ではありましたが、取り付けそのものの行為が面倒なだけで内容はそこまで難しいものではないと感じました。
Android Auto / CarPlayを各社がどこまでケツを持ってサポートしてくれるのかは未知数ですが、外部入力がないマツコネ1利用者で有用と少しでも感じられたのであれば折角メーカーが公式でキットを出してくれているのですし、付けることをお勧めします。
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