SHOEIのフラッグシップヘルメット「X-fourteen」を購入、利用してみて ― 今までのヘルメット遍歴など | アーカイブ
※当記事は過去ブログのアーカイブとなります。
SHOEIの現在のフラッグシップヘルメットとなる「X-fourteen(X-14)」を購入していたのでその軽いメモなど
X-fourteenとは?
”X-fourteen”(以下X-14)は2015年9月に”X-12”の後継モデルとしてコンセプトモデルが公開され、2016年2月24日にSHOEIのフラッグシップとして正式発表されたオートバイ向けのレーシングヘルメットです。
コンセプトモデル段階では”X-Sprit III”と言う名称で公開されていたようです。コンセプトモデル段階でも形がほぼ出来上がっていますね。
X-Spirit III – SHOEI Europe
オートバイレースの最高峰「MotoGP」に参戦し、好成績を残しているマルク・マルケス選手が着用している事もアピールポイントとしており、SHOEIとしてはヘルメットメーカー競合のAraiから販売されているフラッグシップモデル”RX-7X”と同等ポジションの位置付けの製品としている模様。
X-Fourteen | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
製品の詳細な特長などはSHOEIの公式サイトを見て頂くと良いかなと思いますが、競合となる”RX-7X”と比べると価格が高いもののパッと見の空力が良さそうなのと、形状がカッコいいと言う所に尽きるかと思います。
私位だと経験不足や知識不足もあり、AraiもSHOEIも変わらんやろ感が有るのですが、20年ほど前からオートバイと触れ合ってきたような方々の印象を聞くと一様としてSHOEIは安っぽい(恐らく当時から印象)と言う話をよく聞きます。
ただ今回”RX-7X”と”X-14”を実店舗で触り比べた印象では製品それぞれの特徴は別として、質感や着用してみた際のフィット感などはあまり差を感じなかったので、より好みな見た目で選んだ次第ではありました。
私のヘルメット歴
参考程度に、私のヘルメット歴を掲載します。
OGKカブト AVAND (ジェット型ヘルメット)
当時定価:23,760円
利用オートバイ:エイプ→YZF-R3
OGKカブト AFFID (システム型ヘルメット)
当時定価:25,920円
利用オートバイ:YZF-R3
OGKカブト IBUKI (システム型ヘルメット)
当時定価:50,760円
利用オートバイ:YZF-R3→YZF-R6
SHOEI GT-Air (フルフェイス型ヘルメット)
当時定価:60,480円
利用オートバイ:YZF-R6
当時定価でなんて確実に買っていませんが買った価格は覚えていないので定価で記載しました。
私のヘルメット歴はジェット型ヘルメットの利用から始まり、頭のパーツの割れなどでボロボロになったり顎周辺の心細さを補うためジェット型からシステム型に変えて以来愛用していました。利用している人からすると愛用してしまう理由が分かるかと思います。(眼鏡を着用していると言う事も一因だったかもしれないです。)
私が最初に買ったシステム型ヘルであった”AFFID”は廉価モデルと言う事も有ってか、今思うととても安っぽい質感だったと感じています。顎のオープン機構をロックする部分もプラであり、利用している中で折れてしまってうまくロックが出来ない状態になりました。
そのように壊れてしまったので、システム型からシステム型に替えた際は少し価格で悩んだもののシステム型の中で見た目が好みであり上位グレードであった”IBUKI”に買い換えた際は、静穏性も向上した上に前回壊れた部分のロック機構も鉄で作られていて、メーカーのラインナップの中で高いだけの事はあるなと感じた事を覚えています。
ただ、当たり前ではあるのですが、システム型ヘルメットの場合は構造が複雑な分重量が増える傾向にあり、そのような部分で不満が有りましたし、乗っているオートバイの速度域の向上などを考えるとフルフェイス型にしようかなと思い、お試しでSHOEIの”GT-Air”に買い換えました。
買い替えた直後の感想としては、メーカー最軽量とまでは行かないものの劇的に軽くなった印象を受け、キツめのサイズにした事も有ってか静穏性がとてつもなく向上したことに感動しました。ただヘルメットの脱着が億劫に最初は感じましたが、今となっては気にならなくなりましたね。
“GT-Air”を使い続けていく中でフルフェイス型で良いと感じる部分がシステム型の利点より勝ってしまい、尚且つシステム型は現在のオートバイのキャラに合わないと感じたのでYZF-R6に乗っている内は次回以降もフルフェイス型を選択しようと思いました。
OGKのIBUKI自体はそのまま持ち続けるつもりなので、今後スクーターなどを買った場合は活用したいと思っています。
X-fourteenを購入
“GT-Air”を利用していく中でフルフェイス型の良さを認識出来ましたし、今後サーキット走行を行いたいと思った際に上位モデルであると安心な上、空力的にも万全だったので買おうと考えていました。お金を利用する優先順位が色々有ったので即とは行きませんでしたが、都合が付いたので購入した次第です。
購入する際にグラフィック(カラーリング)で悩んだのですが、前述したレプソルホンダのマルケスが着用している影響かレッドカラーをベースとしたカラーリングのモデルが多く、青の場合だと選択肢が余り多くないようです。(緑よりは豊富ですが・・・。)
購入先は店舗とインターネット販路で悩みました。店舗の場合は「SHOEI TECHNICAL SHOP」経由で購入することが出来ます。この指定店舗でヘルメットを購入する場合、店舗のスタッフが頭の形を計測してくれ、ジャストサイズのヘルメットを選択・作成してくれるという物でした。ようはオーダーメードでヘルメットのフィッティング調整してくれると言うモノですね。ただその分売価が定価に近い傾向が有ります。
SHOEI TECHNICAL SHOP サービス店のご紹介
頭の形自体基本的に変わるモノではありませんので、一度フィッティングしてしまえば後は基本必要がない施策で、尚且つ純正サイズで満足が出来るなら敢えてパッドの変更をする必要もありませんし、調整自体は自分でも出来る点で考えると、パーツ破損などのサポート対応だけ享受出来れば十分ですので、色の在庫の選択肢が豊富な点を鑑みると今回はインターネットの販路で購入することに決定しました。
インターネットの販路と店舗での価格がほとんど変わらないのであれば店舗で購入することをお勧めします。
選んだカラーはブリンク(TC-10)のLサイズで、ポイントやクーポンを駆使して55,000円程で購入できました。定価78,840円と考えるとだいぶ良かったともいます。
到着・開封・インカム装着
内容物は次の通り。
- X-fourteen本体
- 専用布袋
- ブレスガードJ
- チンカーテンD
- シリコンオイル
- CWR-Fクリアシールド
- CWR-F PINLOCK® EVO lens
- X-14 ロアエアスポイラー
- 説明書やステッカー類
開封し、色々なチンカーテン等を装着し、ピンロックなども装着、簡易的なコーティングとして”Keeper FINAL1”を塗布しました。
インカムの移設も同時に行いました。私のインカムは以前記事にした”セルラーライン インターフォンシリーズ”ですが、この製品はSHOEIヘルメット向けに専用キットが存在します。
このキットを”GT-Air”で装着していたのですが、今回”X-14”でも(若干キツかったですが)装着することは出来ました。
専用キットのお陰でスピーカーの位置がバッチリ決まります。
走行して
今現在”X-14″を利用していますが”GT-Air”と比べて遮音性はあまり大差ないなとは感じるものの、高い速度域の走行時の頭のブレが少なくなったと感じましたし、色々な個所に通気穴が増えた事も有り通気性が増しました。顎のロックも”GT-Air”はラチェット式だった所”X-14”はDリング式になりました。正直楽なのはラチェット式ですが、Dリング式は確実で良いですね。
またリアからのフェイスが格好いいですね。それだけで買ってよかったと感じます。
私のヘルメット歴は”IBUKI”と”X-14″の2個体制でヘルメットはほぼ確定しそうです。今後AGVのヘルメットも気になるところではありますね。
”X-14”、是非お勧めしたいと思います。
X-fourteen 特設サイト | SHOEI
Comments